恋人の聖地 宇多津町 平成相聞歌

過去の結果

第2回(平成20年度)結果発表

≪第2回(平成20年度)テーマ≫

最優秀賞

誰にもいえないふたりになって、月の光を編むような、恋がはじまる。

佐藤智栄

選評

◇月の光を編むという比喩がとても効果的でした。(笹本正樹)

◇「月の光を編むような」という、詩的な表現で成った作品。美しく、崇高な恋のはじまり。(田中美智子)

最優秀賞イラスト

平成20年度の最優秀賞「誰にもいえないふたりになって、月の光を編むような、恋がはじまる。」を元に、松家 若菜さんが香川短期大学在学中にイラストを作成しました。

※画像をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます。

優秀賞

ひとことの挨拶さえも宝物何度も見返すあなたのメール

村上智香

選評

◇何度も見返すところに恋心の深さを感じとれます。(笹本正樹)

◇恋愛の第一歩は心を伝えること。まさに挨拶は宝物です。(田中美智子)

マウンドの水まきホースの先にある小さな虹を君に見せたい

いちごの国

選評

◇「恋空」では花壇でしたが、これは野球場でしょうか。(笹本正樹)

◇若々しく、イメージの顕つ歌。虹・・・それは恋の予感でしょう。(田中美智子)

つなぐ手に想いの伝う遠花火

字引章

選評

◇ほのかな恋情がよくでていて、つなぐ手にも熱が流れてますね。(笹本正樹)

◇発火するような気持ちを、遠花火で表現した巧みな句。(田中美智子)

この町の この駅前の このマック あの夏の雨 この傘の下

芹沢由紀夫

選評

◇この傘の下にふたりで立った想い出が、リズムをなして迫ります。(笹本正樹)

◇傘の下で何があったかは、ヒ・ミ・ツ。恵みの雨ですね。(田中美智子)

天の川 僕ならきっと 泳ぎ切る

田中克則

選評

◇銀河を泳ぐ青年のいさぎよさが表現されました。(笹本正樹)

◇一年なんて待てない、と行動をおこす頼もしさ。(田中美智子)

特別賞

並んで座ったホームベンチ恥ずかしくて真ん中においた鞄が僕たちのもどかしく甘酸っぱいキョリでした

ももいろほっぺ

選評

◇真ん中においた鞄が二人の純情さを示して、好感が持てました。(笹本正樹)

◇甘酸っぱいキョリ・・・もどかしいけれど、一番たのしい時でしょう。(田中美智子)

髪触られたわたしは林檎。ごめん、顔あげられないや・・・・

選評

◇私はリンゴとなった(擬物法)気持ちで、可愛らしさがでました。(笹本正樹)

◇林檎の比喩から、健康的でういういしい作者像が浮かぶ歌。(田中美智子)

一緒に住もう…初めて私は自分の耳を疑った。そして、歯ブラシをもう一本買いに行った。

エビ

選評

◇歯ブラシがとても効果的で、ユーモアと軽快さを出しましたね。(笹本正樹)

◇歯ブラシという生活感のある具体から、説得力のある作品になった。(田中美智子)

ほろ苦き 君が残したコーヒーに ミルク混ぜれば 渦巻く心

マイ

選評

◇ほろ苦き・・・渦巻く心、ときますと忍恋や耐恋でしょうか。(笹本正樹)

◇コーヒーカップの中で渦巻いているのは、君への揺れる心でしょう。(田中美智子)

ボール蹴る君の姿が眩しくて逢いたい気持ち我慢する

なむ

選評

◇恋の結晶作用は、相手を完全な人とみなします。だから逢えないですね。(笹本正樹)

◇君をクローズアップすることで、作者の切ない気持が伝わる作品。(田中美智子)

かあさん、かあさん、かあさんどうしてか、腹が立って、指が震えてでたらめに、誰でもいい、ツナガッテ振込めサギなんかじゃないかあさんつい、今さっき、親父がそっちへ逝きました

カルロス

選評

◇親父が亡くなった悲しみの為慌てている。そのつらさが出ています。(笹本正樹)

◇「父」の死に動転した言葉はこびから、深い悲しみが伝わり、心打たれた。(田中美智子)

二人で付けに行った南京錠。固く結ばれた気持ちは、まるで何度も交わした愛の証。今でも鍵の様に秘密の関係。

西川 友美子

選評

◇サンアンジェリコ式場のあの鍵束でしょうか。ぜひ結婚式まで漕ぎつけて下さい。(笹本正樹)

◇南京錠は、宇多津でかけたのでしょうか。恋はひそめてこそ、甘美な果実が得られるもの。(田中美智子)

携帯メールのやり方を祖父に教えたら祖母に゛今だから言うけど初恋の相手はお前だった゛とメールで告白してました。見ててほのぼのしました。

鷲尾愛子

選評

◇お祖母さんはびっくりしたでしょうね。むかしの純情な恋が示されました。(笹本正樹)

◇お二人は、これからもメールで、若いころの思い出を語りあうことでしょう。(田中美智子)

携帯が二人をつなぐ伝書鳩愛のことばを届けてくれる

有田佑菜

選評

◇とても上手な愛の口語短歌です。絵に描いてもよいですね。(笹本正樹)

◇伝書鳩は一昔前の恋愛小説を思い出させ、重層的な作品になった。(田中美智子)

愛という 針に想いの 糸通し 二人で描く 未来予想図

ともちん

選評

◇熱い想いの赤い糸で、ふたりの未来のファミリーを刺繍してください。(笹本正樹)

◇金色の針に、赤い糸を通すのでしょうか。(田中美智子)

四国新聞社賞

もし君が花ならば支える根になる鳥ならば癒やす木になる火ならば励ます油になる光ならば引き立てる闇になる空ならば涙を受け止める海になる人ならば隣で笑いあえる人になる

中山ぽん

砂浜の足跡消してその波は優しく二人を見守っている

夜来

いたずらで我が子に つながされた 俺と妻の手 ドキドキした。

保一

初雪を写メールにして送ります二人で過ごす初めての冬

ひいらぎ

街でいちばん高いタワーの赤い点滅、みつめてる。あなたを思って。ぴかぴか光が灯るたび、恋も命も永遠でないこと、知らされる。だから、いま、会いたい。

ハニー

選考委員について

平成相聞歌の選考委員の先生を紹介させていただきます。(50音順 敬称略)

  • 今井 誠人(俳人)
  • 笹本 正樹(詩人)
  • 田中 美智子(歌人)
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